わが家は昭和初期(もしくは大正末期)築の古い家で、建具も同様に古いものです。さすがに襖紙は張り替えられていますが、入居当初からあちこち破れていて、私はそれらを、こんな風に控えめに修繕していました。しかし、直太朗には風情もへったくれも通用しません。破れ目に指を入れては、ビリビリ引っぱってしまいます。というわけで、障子紙で破れ目全体を覆うことにしました。コラージュみたいで、これはこれでいい感じ。そしてイサムノグチも直しました(繰り返しますが3度目)。何度も修繕を繰り替えして、形がいびつになっています。明かりを灯すと、直したところがモザイクになって浮かび上がります。これはこれでいい感じ。(妻記)おまけ台所の襖に空いてた丸い穴を、丸い紙でふさいで皿に見立てた。これは上出来とほくそ笑むも、あとで間違いに気付く。ナイフとフォークが逆でした…。