日本一尖った雑誌だと思っている「SPECTATOR」の編集部が、東京から長野市に移転してきました。いや、「雑誌」というカテゴリーに入れていいのだろうか、彼らのつくるものは「書籍」と呼んだ方がしっくりきます。前号vol.23の特集は「WILD WILD EAST TAIWAN」。台湾の東海岸を自転車で縦断するという企画です。その前のvol.22の特集は「再考・就職しないで生きるには」。わずかな資本とアイディアで自ら仕事をつくってきた人たちへのインタビュー集。デザインも含めて本当にかっこいい本をつくっています。そんな「SPECTATOR」の編集部がわざわざ長野市に移転して来たのです。僕のような田舎者にはビックリです。知人の店が長野市に移転して来たのをきっかけにこの街を訪れ、「なんだか面白そうな動きのある街だなと思って、来ちゃいました」と、軽く言ってのける青野利光編集長。広告営業や流通のことも考えれば出版社が東京を離れることって、結構大変なことだと思うのですが、「まぁ、発行は年2回なんで、ちょこちょこ東京と往復すれば大丈夫です」と、さらり。あんな面白い本を作っている人たちに面白そうな街だと思ってもらえて嬉しい限りです。「SPECTATOR」のバックナンバーは「Book&Cafeひふみよ」でもお買い求めいただけます。
(夫記)